リク小説★
もう…やだ。
伝わんない。
伝えられない。
海の気持ちも、わかんない。
いつもそうだ。
あたしたちは、こうやって。
全然…上手くなんか付き合えていなくて。
空回りして。
もっと教えてほしいよ。
もっと聞かせてほしいよ。
もっと
そばに居てよ。
あたしのそばに居てよ。
あたしだけしか
見てほしくないよ。
こんな事、思っているのはあたしだけ。
あたしの両手なんかじゃ、どんなに抱きしめても
海を繋ぎ止めておくことなんか出来なくて。
それが悔しくて。
こんなにも上手く出来ないあたしが嫌で。
「――…っく…ぅう……」
海には
もっと可愛い人が似合うと思う。
あたしなんかじゃなくて…
大嫌いなんかじゃない。
本当は好きでたまらない。
大嫌いなのは
こんなあたし自身なの。