リク小説★
あ…
これって、キス?
そんな事を、唇が離れてから感じて。
「…え、南美?」
よくわかんないけど
涙が溢れて来て。
もうなんでもいい。
下手でも、
空回りばっかりでも、
もう、なんでもいいんだ。
「……海、」
「え…」
ただ、強く強く
抱きしめた。
この両手で、めいっぱい、抱きしめた。
「………き…」
「…え?」
“好き”
この想いが、届けばいい。
ただ一秒でも
一分でも
早く、届けばいい。