リク小説★


「…もういいよっ…!海のバカ!!」


「…へ?」


「大っ嫌い!!!!」


もう知らないっ!!


新品のパンプスがカツカツと高い音をたて、
慣れないヒールにふらつきながら

あたしは海に背を向けて走り出す。



…ここは遊園地。


子供達が風船を片手に
きゃっきゃとはしゃぎ、
カップル達が腕組みをしてラブラブするような

そんな夢の国。
の…はず。


「…何なのよ…もう。」


せっかくそんな夢の国に
海とデート…しに来たのに。


あれ…これって
デートでいいんだよね?


そんな事すら不安になってくる。
< 2 / 23 >

この作品をシェア

pagetop