リク小説★
「…もういいよっ…!海のバカ!!」
「…へ?」
「大っ嫌い!!!!」
もう知らないっ!!
新品のパンプスがカツカツと高い音をたて、
慣れないヒールにふらつきながら
あたしは海に背を向けて走り出す。
…ここは遊園地。
子供達が風船を片手に
きゃっきゃとはしゃぎ、
カップル達が腕組みをしてラブラブするような
そんな夢の国。
の…はず。
「…何なのよ…もう。」
せっかくそんな夢の国に
海とデート…しに来たのに。
あれ…これって
デートでいいんだよね?
そんな事すら不安になってくる。