Diamond devil
恋愛偏差値0.1
「と、いうわけだから、オハナも協力してね」
「つまりハルの家のことをノブに知られないようにすればいいのね。オッケー、了解!」
次の日。
私とオハナは、教室の隅でコソコソと相談しあった。
オハナは持ってきたチョコレート菓子を食べながら、ため息をつく。
「それにしても、まさか親が警察官とはねぇ。そう来るとは思わなかった」
「そりゃあ私だってびっくりだよ」
私も同じようにため息をつくと、オハナが差し出したチョコレート菓子に手を伸ばす。
「でも、サクは本当にハルのこと愛してるんだねぇ」
ゲフッ、ごほっ。
予想もしていなかったオハナの一言に、私は食べていたお菓子を危うく吹き出しそうになった。
「ちょっとサク、汚い!!」
「…オ、オハナが馬鹿なこと言うからでしょうが…!」
半分涙目になりながら、やっとの思いでそう言うと、オハナは小首を傾げた。