Diamond devil


「てか何?ハルのくせに考え込むなんてらしくないじゃん」


私がそう言うと、ハルは少しだけいつものハルに戻って不機嫌そうに鼻を鳴らした。



「そっちこそ何?それじゃあまるでいつもの俺が考え無しみたいじゃん」


「いや、考え無しと言うよりは、傲慢?」


「傲慢!?」


「あ、違った。俺様だ」


「サクぅ、それ、意味同じ」



ハルは睨みながらそう言って私に近付いた。

また殴られるのかと受け身を取ろうとした私の肩を、ハルは意外にも軽く叩いた。



「…何意外そうな顔してんの?」


「いや、だって殴られるかなーって…」



目を点にしたまま答えた私にハルが笑う。


なぜかその笑顔にドキリとした。



「あー、何かサク見てたら色々どうでもよくなってきた。あとお腹空いた」


「お腹空いたって…」


「ほら、行くよ、サク」


「は?行くってどこに!?」


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