繋いだ手
「もう終わりかよ??」


いつの間にか戻ってきていた
颯は、あたしの向かいに
腰を下ろす。


「案外、里央もたいした事ねえな。」


こいつ…。

息を切らしてないし!!

どーゆー体のつくりしてんだ!!

ま、まぁ、さすが言うだけある。



それにしても…。


鼻で笑いながら
あたしを見下すこいつは
なんでこんなに
腹が立つのだろう。




「うっさいなー。あたしは大人なの!!あんたの遊びになんか、いちいち付き合ってられません。」


あたしは、
[大人っぽく]
そう言って
りんごを食べられてから
そのまま放置していた
弁当箱を片付始めた。

なんとなく、前を向くと
そこにいたみんなは
呆れた目をしていた。


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