繋いだ手
「なーに言ってんの。里央は子供でしょ。」


そう言ってすでに
片付けられた
弁当箱を持つと、
涼夏達は立ち上がって
あたしを見た。


「じゃ、里央遅いから、先に行くよ。」


え??


「なにそんなに驚いてんだよ。さっき予鈴なったの聞こえなかった??あと3分で授業始まるし。」


「うっそ!!まじで!?!?」


全然気が付かなかった!!
急がなきゃ!!


急げば急ぐほど
上手く片付けられない。


「悪いね。じゃ、頑張ってー。」


雄也がわざとらしく謝るから
余計イラついてしまう。


「頑張れー!!」
「遅れんなよー!!」


みんな口々に応援するが
ちゃっかりと足は
校舎に向かっている。

























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