maple
その日は特に何もせず、顔あわせだけで帰る事になった。
帰るとき、さっきの可愛い子が寄ってきた。
「ねー?名前なんてーの?」
首をかしげる仕草が可愛かった。
ゆなに答える気配が見当たらなかったので私が答えた。
「津雅りんだょ。
こっちは幼なじみのゆな。そっちはー?」
「俺はれい!!んでー‥‥
あッ!兄ちゃん!」
零は後ろの背の高い男の子を呼んだ。
「あー?」
背の高い子が近づいてきた。
その子は目がとても綺麗だった。
日本人ではない気がした。
ぃや後で分かるけど、実際日本人と外国人のハーフなんだがね‥
「俺の兄ちゃんの海兄ちゃん!兄ちゃんこっちりんとゆなだって!」
━しょっぱなから呼び捨てかい!━
でもなんか嬉しかったので黙っておいた。
ゆなは不服そうだった。
「何?友達になったん?」
「うん!2人とも5年だってさあ〜。」
「そ、零の兄で海だよ。中1だから2コ上ね♪
よろしくー。」
海はゆっくりそう言ってにっこり笑った。
ゆなと私は顔が赤かった。