歌って聞かせてよ。
私はその光景を微笑ましく見ていた。
あれこれと文句をいうわりにはお母さんに優しい光輝君。
心配かけさせたくないんだね…。
「四ノ宮さーん、診察室の前で待機してもらっていいですか?」
看護婦さんが光輝君を呼びにきた。
「あ、それじゃ、桃ちゃん、行ってくるわね。」
「あ…はい!」
光輝君のお母さんにいきなり言われビックリした。
「げ…母さん、ついてくんのかよ。1人で行けるっての。」
「いーじゃない。ついでよ、ついで。」
さっきまで泣いていたお母さんも光輝君の前では明るい。
…親子だなぁ。
2人とも、お互いに心配かけないように明るく振る舞ってる。
2人が出ていった病室で私は1人、窓から空を見上げていた。
まだ明るい空に、月が見える。
私が人間になれたのは光輝君と話がしたかった…
っていう理由だけ?
私、ずっとこのまま人間の姿でいられるのかな…。
もしかしたら…
またもとの木に戻っちゃうのかもしれない。
だとしたら、私に残された時間はあと…
どれくらいなんだろう。
あれこれと文句をいうわりにはお母さんに優しい光輝君。
心配かけさせたくないんだね…。
「四ノ宮さーん、診察室の前で待機してもらっていいですか?」
看護婦さんが光輝君を呼びにきた。
「あ、それじゃ、桃ちゃん、行ってくるわね。」
「あ…はい!」
光輝君のお母さんにいきなり言われビックリした。
「げ…母さん、ついてくんのかよ。1人で行けるっての。」
「いーじゃない。ついでよ、ついで。」
さっきまで泣いていたお母さんも光輝君の前では明るい。
…親子だなぁ。
2人とも、お互いに心配かけないように明るく振る舞ってる。
2人が出ていった病室で私は1人、窓から空を見上げていた。
まだ明るい空に、月が見える。
私が人間になれたのは光輝君と話がしたかった…
っていう理由だけ?
私、ずっとこのまま人間の姿でいられるのかな…。
もしかしたら…
またもとの木に戻っちゃうのかもしれない。
だとしたら、私に残された時間はあと…
どれくらいなんだろう。