歌って聞かせてよ。
光輝君は無言で私から視線を外し、ある一点を見た。
光輝君の視線の先を目で追う。
すると、
その先にあったのは…
私?
光輝君が見ていたのは木だった。
「あの木…ちょうど俺の病室からすぐ見えるんだよ。」
うん。
…知ってるよ。
「俺が入院したての時、誰も知ってる奴いねーし、病気なんて滅多にならなかったから、入院なんて初めてで…正直、寂しかったんだよ。」
…覚えてるよ。
決して弱音は吐かなかったけど、寂しそうな顔してた。
光輝君の視線の先を目で追う。
すると、
その先にあったのは…
私?
光輝君が見ていたのは木だった。
「あの木…ちょうど俺の病室からすぐ見えるんだよ。」
うん。
…知ってるよ。
「俺が入院したての時、誰も知ってる奴いねーし、病気なんて滅多にならなかったから、入院なんて初めてで…正直、寂しかったんだよ。」
…覚えてるよ。
決して弱音は吐かなかったけど、寂しそうな顔してた。