歌って聞かせてよ。
第9章 大好きだよ。
次の日。
私は真っ先に光輝君のところへ行った。
少しでも長く一緒にいたくて…。
「こぉーき君っ♪おっはよ!」
「うわっ!桃、朝からうるせぇ。」
「へへーっ!!」
昨日の夜、決めたんだ。
光輝君のために死ねるのなら光栄だよ。
だから、怖がらない。
光輝君のために私ができる最後の事なんだから。
「なぁ…桃。」
「ん?」
光輝君と一緒に昼ごはんを食べていた。
「…ありがとな。いつもそばにいてくれて。」
いつになく真剣な光輝君。
その言葉は別れの言葉にしか聞こえなかった。
「…うん。」
それだけ言うと私は笑った。
そんな風に言わなくても、光輝君は助かるよ。
それから私たちはいっぱい話した。
まだ咳き込んだりする光輝君だったけど、明日になれば楽になってるからね。
…もう少しのしんぼうだから。
「なぁ…桃、お前に渡しておきたいものがあるんだ。」
夕方。
光輝君の病室でやっていたトランプで遊び飽きた頃だった。
「なに?」
すると光輝君はベッドの横の引き出しから小さな箱を取り出した。
私をベッドに座らせて、正面に光輝君が立つ。
…なんなんだろう。
私は真っ先に光輝君のところへ行った。
少しでも長く一緒にいたくて…。
「こぉーき君っ♪おっはよ!」
「うわっ!桃、朝からうるせぇ。」
「へへーっ!!」
昨日の夜、決めたんだ。
光輝君のために死ねるのなら光栄だよ。
だから、怖がらない。
光輝君のために私ができる最後の事なんだから。
「なぁ…桃。」
「ん?」
光輝君と一緒に昼ごはんを食べていた。
「…ありがとな。いつもそばにいてくれて。」
いつになく真剣な光輝君。
その言葉は別れの言葉にしか聞こえなかった。
「…うん。」
それだけ言うと私は笑った。
そんな風に言わなくても、光輝君は助かるよ。
それから私たちはいっぱい話した。
まだ咳き込んだりする光輝君だったけど、明日になれば楽になってるからね。
…もう少しのしんぼうだから。
「なぁ…桃、お前に渡しておきたいものがあるんだ。」
夕方。
光輝君の病室でやっていたトランプで遊び飽きた頃だった。
「なに?」
すると光輝君はベッドの横の引き出しから小さな箱を取り出した。
私をベッドに座らせて、正面に光輝君が立つ。
…なんなんだろう。