歌って聞かせてよ。
スッと光輝君の手が私の首周りにくる。



「…これ…。」


光輝君の手がどけられた私の胸元には





綺麗な桃色のストーンが飾られたネックレスが輝いていた。




驚いて、嬉しくて…



私はつい、涙をこぼしてしまった。





そんな私を光輝君は優しく両腕で包み込む。





「…もう…歌ってやれなくなるから…俺の分身みたいなもんだ。持っててくれねーか?」





…光輝君。


さっきからずっと私の笑顔を気にしてる。







本当は光輝君とのお別れがいやなんだ。

もう…ずっと会えなくなっちゃうんだもん。


…やっぱり、嬉しさも悲しみもかくせないね。





「あ…りがと。」



真っ正面に立つ光輝君に私は抱きついた。




「ちょ…桃っ!?」



光輝君は照れ隠しなのか、落ち着かない様子。




本当は離れたくない。


ずっとそばにいたいよ。











私はいつの間にか










こんなにも光輝君の事


















好きになってたんだね。

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