歌って聞かせてよ。
「私、光輝君が望んでくれるなら、ずっとそばにいるよ。」







…え?


後ろから聞こえた声の方に振り向く。




「なんで…。」




そこに立っていたのは桃だった。







「言ったでしょ?私、光輝君の歌聞いたら死んでも生き返れるよ…って。」




そう言って笑う桃。



俺はずっと恋しかったものに会えて声よりも先に動いていた。




駆け寄って、きつく抱き締める。



「桃…あの時、1つ言いそびれた事があるんだ。」



桃の耳もとで囁く俺。





「…何?」



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