歌って聞かせてよ。
第2章 たった1つの願い。
3月の半ば。
だんだんと暖かい季節が近づいてきた。
「よっ!光輝!元気してるか?」
今日は光輝君の病室に3人のお友達が来ていた。
よくよく話を聞いていると、みんな、バンド仲間らしい。
ワイワイはしゃぐ光輝君を見ていると私の心は温かくなる。
木だけど、心はあるんだよ。
(ふふ…楽しそう。よかったね、光輝君。)
その日の夜。
光輝君は嬉しそうに私にまた、いつものように歌を聞かせてくれた。
(あ…今日はいつもより沢山歌ってくれるんだね。)
「♪〜…」
歌い終わった光輝君は空を見上げ…
「おっ!今日は満月じゃん。」
そう言って満足そうに窓を閉める。
(今日の光輝君、ずっと笑顔だったなぁ。)
作り物じゃなくて、あれは…
本物の笑顔。
(明日になればまたあの笑顔は、おあずけなんだろーなぁ。)
もっと笑わせてあげたい
神様、どうか私に…
私に声を下さい。
だんだんと暖かい季節が近づいてきた。
「よっ!光輝!元気してるか?」
今日は光輝君の病室に3人のお友達が来ていた。
よくよく話を聞いていると、みんな、バンド仲間らしい。
ワイワイはしゃぐ光輝君を見ていると私の心は温かくなる。
木だけど、心はあるんだよ。
(ふふ…楽しそう。よかったね、光輝君。)
その日の夜。
光輝君は嬉しそうに私にまた、いつものように歌を聞かせてくれた。
(あ…今日はいつもより沢山歌ってくれるんだね。)
「♪〜…」
歌い終わった光輝君は空を見上げ…
「おっ!今日は満月じゃん。」
そう言って満足そうに窓を閉める。
(今日の光輝君、ずっと笑顔だったなぁ。)
作り物じゃなくて、あれは…
本物の笑顔。
(明日になればまたあの笑顔は、おあずけなんだろーなぁ。)
もっと笑わせてあげたい
神様、どうか私に…
私に声を下さい。