空色バイク

絶望

♪~♪~♪~


…ん?


これ…

電話?  メール?


いいや、出なくて。


・・・

うるさ…

やっぱ出るか

きっと電話だよな…


「……あい、もしも」
「まお!?おきてる!?」

「…誰だお前」
「もぉっ!覚えてないの?サクラだよ!」
「…サクラ?…あぁ、覚えてる」

サクラとは、鬼無 桜。小学校の時の超ブリっこ娘。
アタシと友達だと思ってるし…  マジうざい。

「マオって何中だったっけ?」
「…虹森中。」
「何組!?」
「2-1。」
「マジ!?」
「うん…。」
「サクラ…今日から、マオと同中なのぉ~。しかも同じ組~。超感激ぃぃぃ」


え、   超、  困るんですけどぉぉぉぉぉぉぉぉ


「じゃあねぇ☆」
ピッ―――

またアイツと…
超ウザい。

アタシは思わずコブシでベッドを強く叩いた。


「マオ?どしたの?」

絢姉の声が遠くで聞こえる

絢姉。 如月絢(キサラギ・アヤ)。
アタシと同居してる高2。

超オシャレ。
でも、絢姉はちゃんと両親が居て、優しいんだ。
ただ、独立するために家族と一緒じゃない…的な。

アタシとは正反対。

優しいし、金持ちだし、親居るし…。

てゆ~かアタシ、今日学校休もうかな…
絢姉はもう少しで家出るしな…

今日ぐらい、休んでいいよね………………?
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