大きな愛
あたしたちは無言になって、ずっと手を握ったままいた。その場にいた。手は離すことなんてなかった。そばにいるっていう証で、お互いのぬくもりを感じれば...そばにいるんだって思うから...。






「そうだ!!美月!美月がおいしいって言ってくれた場所あるじゃん?俺のよく行く喫茶店...行く??」

「うん!!」

賢治は暗くて息苦しい空気を明るく変えてくれた。




車に乗って、さっきのような雰囲気とはまったく逆ですごくワイワイと2人で騒いだ。



そして、着いてから...




「何食べる??」

「ん??どうする??何する??」

なんてまるでバカップルみたいに話した。

「あたしは~...鉄火丼!!」

「鉄火丼かぁ...俺は...カツ丼!!」

「どんぶりだね...」

笑いながら、注文した。
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