大きな愛
「美月…病気なんだろ??なんの病気?」



「脳の病気…治らないって…死ぬかもしれないって…」
あたしは涙を流したら、すぐに拭ってくれた。



「脳…か…。
どうして…言ってくれなかったの?」



「嫌われるんじゃないかと…思ったから…」
「そっか…」




ずっと優しく頭を撫でてくれる手が、あたしには震えてるように感じた。




「俺…どんなに重い病気でもさ…嫌いになんてならないんだ。好きっていう気持ちの方が強いからだよ。一緒に闘おうよ、その病気と…病院行かないといけないんだろ?」

「うん…」




なんて優しい人なんだろう??
きっと今まで付き合ってきた人たちは…すごく幸せだったんだろうな…。







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