大きな愛
「美月...吐いたんだろ??水持ってきたから...薬呑んで身体大事にしろよ」



そう言って、ペットボトルをくれた。



あたしは震えた手で持って、呑もうと頑張ってはみたけれど呑める力はなかった。






「しょうがないな...俺が呑ませてやるよ。貸してみ?」



そうやって、あたしに薬を呑ませてくれた。




「信じてくれるかはわからねぇけど...俺...美月が付き合ってよかったって思えるように...頑張るからさ...信用なくしたかもしれねぇけど...美月のふさわしい彼氏になるように頑張るよ...」




あたしはうなずいた。




「じゃあ...もどろうか...」
賢治は何も言わず、おんぶをしてくれてそのまま賢治の家まで送ってくれた。








そのまま賢治の匂いのするベッドに運んでくれて、あたしは横になった。
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