大きな愛
「おい!!人の女に手出すんじゃねぇよ!!」


「は??お前か...女1人ほったらかしにすんじゃねぇよ!!」

「...わかってるよ!!それくらい...ほっとけよ!!」

「みんな見てるよ...」

あたしがそういうと...

「ごめん...」




「大事にしねぇと俺らこの子襲っちゃうよ~...」

そう言い残して、行ってしまった。




「ごめんな...」
人がいっぱいいる前で賢治はあたしを抱きしめた。


「賢治っ...苦しいよ...」

「ごめん...」

相当心痛んだんだね...。


「大丈夫だよ...気にすることないから...」

「美月が大丈夫でも...俺は...」

やっぱりすごく傷ついてるんだ...。





「賢治...」
あたしはどうすることもできなかった。
名前を呼ぶことしかできなかった。

< 72 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop