大きな愛
「とりあえず...もうすぐじゃない??時間...入ろうよ...」

「そだな...」
賢治は無理に笑って中に入った。

なんか賢治の目がキラキラ光ってた。

泣いてるの...?
賢治...。




あたしたちは、あたしが見たいって言った恋愛ものの映画を見た。
見てる間、賢治はずっとあたしの手を握ってた。




映画が終わった後、あたしはやっぱり泣いた。映画を見るたびに必ず泣いてるもんな...。そんなあたしを賢治は優しく涙を拭ってくれた。ただ、賢治も泣いてた。




「賢治...??」
あたしも賢治の涙を拭った。

「美月...ごめんな...守るって言ったのに...全然約束守れてねぇよな...」

賢治...そんなのいいのに...。




「賢治は悪くないよ...ね?行こうよ。出よ??」

「いいの??約束したんだよ??」

「いいの!!だって...どんな約束があってもさ...気持ちは変わらないから...賢治の愛もあたしの愛も...同じ大きさだから...」


「ありがとうな...」

賢治...大好き。じゃなくて...愛してるよ...。いつか...賢治に愛してるって言ってくれたら...いいな...。
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