大きな愛
「美月...俺さ...美月が好きだよ。愛してるよ...だからさ...ずっと俺のそばにいてろよ...?」

賢治の声が弱々しくて、こっちまで泣きそうになった。




「賢治...あたしも愛してるよ...あたしのほうこそ...どこにもいかないでね...」

素直に言えるのはね、賢治が素直に言ってくれるからだよ。あたしは...そんな賢治が好きだよ。あたしに教えてくれたんだよね?素直になるためにどうしたらいいかって...。





「美月...俺...」
そう言って、賢治はあたしにキスをした。今日のは深くて息ができないほど大人なキス。そのキスに抵抗はしなかった。




賢治はそれ以上のことはしなかった...。
それだけでいい...。
賢治が好きだもん...。




賢治...。
愛してるよ...。



あたしはそのまま眠った。




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