大きな愛
その人はそう言った。
その時、孤独感を感じた。こうなると思ったから…。また、独りになるってさ…思ったから…。






「そう…ぃぃょ…」
あたしの声が聞こえなかったのか?
「送ってくよ…」
って言われた。



「いいよ…独りで帰るから…」


「女の子独りじゃ危ないだろ?」
心配されるのはよくあるけど、この人に心配はかけたくなかった。




「ありがと…」
やっぱり独りは嫌だ…





その人はあたしをおんぶして、家まで送ってくれた。背中の温かさが心にしみる…。このまま、離れたくなかった。
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