大きな愛
第4章

幸せ

あたしたちは、こうして賢治と一緒に病室での生活を楽しんだ。部屋の外に出る事はあっても、病院の外には行けないあたしには哀しくてたまらなかった。



「美月…?」

「ん…?」

「明日…クリスマス・イヴだよ!なんかほしいの…ない?」

「う~ん…賢治がいれば…何もいらないかな?」
「そんなこと言われたら…どうしようもないよなぁ…」


そう言われて、すごく嬉しかった。


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