空色パレット
「なぁ」


「何ですか」


「気持ち悪い…」


「は、吐かないでくださいよぉ!」


笹河から離れて、電柱に隠れると笹河は顔色がどんどん悪くなっていく。


「もう、飲み過ぎなんですよ!」


「たまには飲み過ぎも必要…うっ…」


「ああ、もう!あっち向いてくださいっ」



………実は。

ドキドキしてたんだ。

何でだかわからないけど、期待してた。


でも、言ったらまたウザくなると思うから…言わないけどね。


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