空色パレット
「こうなったのも……うっ……プラス一ヶ月…」


「それじゃ三ヶ月になるじゃないですか!」


「俺の看病しろ…」


看病?
無理、無理。あたし、お粥も作れないし。


「あー…気分悪ー」


「じゃ、あたし帰るんで」


「置いてくのかよっ」


「はい」


「冷たいこと言うなよ」


…あたしは、動けなかった。

笹河が抱き着いてきたから。


「い………」


「んー?」


「イヤァァァァァ!」


笹河のバカァァ!

手、手がっ。む、胸にぃぃ!


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