空色パレット
どんどんスピードが速くなっていく。

風が強くなる。ちょっと寒い。


「もうすぐだから」


「はい…」


笹河の背中に顔をくっつけた。ずっとこのままでいいのに。


ずっと…ずっと…。


「着いたぞ」


「えっ」


もう着いちゃったの?
あたしは慌てて離れた。

恥ずかしっ。


絶対、あたし顔が真っ赤だよ。


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