空色パレット
「……おい」


誰かに頬をペチペチと叩かれて半分寝ぼけたままその人を見た。


「あ…」


笹河…だ。
何か怒ってるみたいだけど、まぁ…いいか…。


「カレーライスできたぞ」


「ん…」


ノロノロと起き上がって笹河の腕にしがみついた。

力入らないなぁ…。


「お前って本当に無防備」


「んー…」


「ほら、ちゃんと歩け」


笹河に腕を引っ張られながら歩く。

イスに座ると、目の前にはカレーライス。


おいしそうなんだけど、眠くて眠くて…。


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