空色パレット
しばらくして、古い屋敷のような場所に着いた。

中へと入ると、静かすぎて誰もいないように思えた。


「人は?」


「奥にいる」


いやいや、奥ってどんだけ進まなきゃいけないんですか。


「お前はここにいろ」


「えーっ、ひとりぃ?」


畳は、真新しくてお客様用の部屋なんじゃないかと思う。


「見知らぬ場所で、ひとり何をすればいいの…」


「…お前は、人質だ。それはわかっているだろう?」


わかってるけども。
退屈だし、それ以前にあたし可哀相じゃん。

孤独だよ、孤独。


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