空色パレット
笹河はさっさと外へと出てくと、千波はあたしの肩をつかんだ。


「…ねぇ」


「は、はい…」


「あたし、おかしい」


「はい?」


千波は顔を真っ赤にしながら、ぶつぶつとつぶやいている。






「…あたし、マジで慶さんのこと好きかも」







何かが。


壊れていく気がした。




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