空色パレット
笹河の顔を見ようと、覗いてみると…真っ赤な顔をした笹河。


「…笹が…」


「話は終わりだ」


あたし達は、無言で警察署に行き、運転手を渡した。


「俺もここで降ります。ありがとうございました」


笹河は、前を向いたまま頷いた。

あたしは、何も言えずに小さく手を振った。


圭を降ろしたあと、あたしの家へ向かった。


「笹河さん」


「何だ?」


「…千波に、何て言われたんですか?」


気になってたことを聞いた。


千波、告白したのかな?


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