空色パレット
ムカムカしながら、どこで暇をつぶそうか考えた。
「…あ、お金…」
忘れちゃったよ!
どーする、あたし!
コンビニで何か買おうと思ったのにぃ!
「携帯も忘れた…」
お金も携帯もない。
どうしよう、本当に。
飛び出したのは、やっぱり間違いだったか。
もともと、あの家はあたしの家だったのに。
…あたしが出てってどうする。
今さら、何事もなかったような顔で帰れるはずもない。
「おい」
うっ!
さ、さ…笹河…?
振り向きたくない、振り向いたら負けだ。
「待て」
あたしは、走った。
捕まってたまるか!
「まっ、こら!」
「来るなぁぁ!」
―3秒後―
「い、い、痛い…」
「自業自得だ」
笹河じゃなかった。
ゴリ男だった。
話のわかる相手がいたことが嬉しかった。
「何をやらかしたんだ」
「あたしのせいじゃないよ、ハッキリしない笹河が悪い!」
ついさっき、転んでケガをしたあたしの膝に絆創膏を貼ってくれたゴリ男。
「…あ、お金…」
忘れちゃったよ!
どーする、あたし!
コンビニで何か買おうと思ったのにぃ!
「携帯も忘れた…」
お金も携帯もない。
どうしよう、本当に。
飛び出したのは、やっぱり間違いだったか。
もともと、あの家はあたしの家だったのに。
…あたしが出てってどうする。
今さら、何事もなかったような顔で帰れるはずもない。
「おい」
うっ!
さ、さ…笹河…?
振り向きたくない、振り向いたら負けだ。
「待て」
あたしは、走った。
捕まってたまるか!
「まっ、こら!」
「来るなぁぁ!」
―3秒後―
「い、い、痛い…」
「自業自得だ」
笹河じゃなかった。
ゴリ男だった。
話のわかる相手がいたことが嬉しかった。
「何をやらかしたんだ」
「あたしのせいじゃないよ、ハッキリしない笹河が悪い!」
ついさっき、転んでケガをしたあたしの膝に絆創膏を貼ってくれたゴリ男。