空色パレット
家に着いて、恐る恐る玄関の扉を開けて中に入った。


リビングをちらっと見てみると、女の人が…ひとりいた。


…誰?


笹河が女になった!?


いやいや、意味わかんないって。


あ…もしかして、女装するのが…。


「慶っ、ちょっと来てよぉ」


「ああー」


2階から笹河の声がした。

降りてくる音がして、あたしとゴリ男は、急いで隠れた。


あたしん家なのに…。

隠れるとか…。


「味、どう?」


「いいんじゃね?」


嬉しそうに笑う女の人。

それを見て、微笑む笹河。


< 310 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop