空色パレット
「お客さん」


「ああ?」


…笹河?!

女の格好をして、男に笑顔を向けていた。


カツラとメイクもバッチリ、服も可愛い。


短すぎるスカート…。
綺麗な脚を男に見せつける。


あたし、本物の女なのにっ!

どうしてこんなにも違うの?


「へぇ。こんな美人もいたのかよ」


「じゃ、あたしは美人じゃないっての!?」


「え…あ、いや、そんなんじゃ…」


「だって、そんな言い方…あたしは可愛くないって言い方じゃない!」


男の服をつかんで、問い詰めた。

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