空色パレット
「あんたね、もうちょっと考えなさいよね!あたしが、どれだけ…」


「わ、悪かったって…」


「あんたが、こんなことするから言ってんのよ!大体ね、いい大人がガキみたいなことして恥ずかしくないの!?」


もうイライラするっ。

笹河は、口を押さえて笑っていた。

笑うとこじゃないでしょ!


あんたのせいでもあるんだからねっ。


「も、もうしないからっ」


「そんなのわかんないでしょ、二度とここらに来ないでよねっ。来たら、今よりもっと…」


「わかったっ!」


男は走って、店から出ていった。

まだ言い足りないよ。


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