空色パレット
「少し、話をしないか」


「わかりました」


見合い…スタート?

向かいに座っているのは、早百合さんというモデルみたいな人と、早百合さんの両親が座っていた。


あたしは、笹河の隣に座っていた。


「笹河、お前は上に行きたくないのか?」


「行きたくありませんね」


「…あの組を潰すことになっても…か?」


「脅しですか」


穏やかそうで穏やかじゃない。

睨み合い、そしてお酒を一口。


「お前なら、賢い選択をすると思ったんだけどなぁ」


「俺は、金で動く人間じゃないんで」


笹河は、タバコを取り出して火をつけた。


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