消え行く花のように
閉じられた瞼をそっとなで、じっとその顔を見つめた。
(今なら、まだ……)
頭の奥にある思いが浮かんだが、静かな表情で永遠の眠りについた幼い顔を見つめ、その思いを振り払った。
一緒に過ごすのも悪くないと
思ってた
その小さな存在に
かすかなぬくもりに
こころ慰められた
できることなら
この穏やかな時がずっと続けばと……
だが
人は
いつだって
俺より先に逝く
望めば
捻じ曲げることもできる
命の理
だが……