消え行く花のようにのレビュー一覧
ファンタジー、 特に吸血鬼の大好きな私にとって とてもいい作品でした! 不思議な感じと、 少し悲しい感じと 何とも、深い作品でした。 これからもがんばってください!!
単純な展開ですが、とてもよく練られています 後書きに元々短編の……と書かれてあったように、やはり文字(情報)が少ない 例えば冒頭 絨毯の色は? 部屋の感じは? 等の5感に訴える物がいくつか欠落しているのです 完成すれば窓のようになる見事な風景画なのに、あちこちに塗り残しが……のような印象 他に薄いと感じたのは主人公の深さ 抱える哀しみや過ごした膨大な年月があまり感じられません 後、戦闘シーン 前後左右がイマイチよく分かりません これを原作に何人かがマンガを描けば、人数分のカメラアングルが出来てしまいませんか? しかし文章自体はとても完成度が高く、一気に読ませる技量はかなり高いです 上記はあくまで一般書籍なら……という事ですので、ケータイ小説の枠組みで考えると満点に近いのかもしれません 吸血鬼物を書きたい作家様なら是非御一読を
絶対的な生命力と人智を超えた運動能力を持つ「人ではない彼」が、ほんの気紛れから拾ってしまった少女。 一時の戯れだった筈のその時間が、彼に言い様も無い癒しをもたらした。 日々を重ねる毎にそれは必要不可欠な物になり……。 本能・葛藤・慈愛・後悔・そして訪れる終焉と慕情。 きめ細かい叙情表現が彼と読者の心を繋ぎ、ラストには涙を誘います。 短い中に凝縮されたエピソードは、ひとつの無駄も無く貴方に語り掛けるでしょう。 是非一読あれ☆彡
私、主人公のジュードに恋をしてしまいました…。 ハッ…、失礼。 もちろんストーリーも素敵ですとも。 基本的に私は人間同士の心の触れ合いをテーマにした物語は好きですから、この作品全体に漂う雰囲気やラストには大満足です。 でも個人的にはやっぱりジュードというキャラクターの魅力にメロメロなんですよ。 V系が好きな人なら、きっとハマります。
美しく流れるような文章と。 主人公に襲い来る哀しみが、読む人々の心を打つでしょう。 吸血鬼をモチーフにした物語として、とても良い作品だと思います。 大きな物語の一部、として★の数はこれでも抑え気味ですが、エンターテイメント性に非常に富む作品です。 この作品は、面白いです。 皆さん、是非読んでください。
人並み外れた能力を持つ吸血鬼。 今までも、そしてこれからも己に勝るものなど何も無い。 力ずくで全てを支配してきた。 そんな彼でもたった一つ支配出来ないものがあった。 それは"心"。 目に見えるように代わり行く自らの心に成す術も無く悶え苦しむその姿は哀れで、それでいて美しい。 か弱き少女リエルと、殺人鬼そして吸血鬼であるジュード。 天と地程も違う二人が織り成すストーリーはけれども温かくて、悲しくて…。 読み終えた後、残るものはそれぞれ違うと思う。 私の中に残ったのは、汚れた者の汚れなき愛情の美しさ。 そしてそんな二人の罪と過去を隠すかのように舞い落ちる真っ白な真っ白な雪。 読んで後悔はしません。絶対に。
少女の名はリエル。 受胎告知のマリア像に必ず出てくる天使ガブリエルのリエル? だとしたら、哀しい結末が…。 と半べそをかきながら読んでいたら、別の意味で号泣の結末に(;_;) ああ、哀しいまでに美しい、同じところにツボツのついている人間としては本気でヤバい。 綺麗な綺麗な鮮血と雪と花びらの純白。 なんて美しいコントラストなんだ…。 すっかり作品世界に酔ったレビューで失礼しますm(__)m あなたも是非、この世界にはまってみてください♪
物語の細部まで 無駄がなく ただただ作者が 綴る物語に魅了されてしまいました 圧巻、驚愕、感嘆 全てが揃った物語 ぜひご覧下さいーー
45分の短編映画。 しかも、上質な。 今の際、小さな少女が告げるのは 大切な人への感謝と慈しみの言葉 『だって……ジュード……つらそうで……ジュードの手……いつも冷たくって……』 儚い命の終わりに灯った愛情という名の炎が 震えるほどに切ない。 アナタは45分で『愛』を知る。 後悔はさせません。
心を失った人間は化け物より残酷になる.. こんなにも人を魅き付ける物語があったなんて。 人でないもの 人であって人でないもの 人だったもの 純粋な想いが、 普通の幸せが、 こんなにも素敵なものなんだと教えてくれる。 刹那的な二人の愛し方は、あなたの心にたくさんのものを残すはず。 号泣間違いなしのハードボイルド&ダークファンタジー! 絶対オススメですよ!!
ケレン味の無い、正統派な文章でキッチリと作品世界へと導いてくれます。 物語として、底にある甘さを堪能するためには苦味が必要となる。 本作は厳密に言えば『番外編』に当たるため、読む人によっては『物足りなさ』を感じるかもしれない。 作品を完全に堪能するためにも、 ■ロザリオとアイアンメイデン ■DARK†WILDERNESS この2作品を合わせて読むことをお薦めしたい。 ファンタジーは苦手だ、という方に。 まずは偏見を取り除くためにこの作品を読んでみて欲しい。
スマートで的確な文章、加えて躍動感のある表現。 構成は紙芝居(古っ)のようですが、たいしたものですね。 このジャンルは、普段は読まないのですが、覗いたら最後、全部読んでしまいました。 本作品では伏線をバラ撒いて終わっている感がありますが、著者の可能性が満載されていて、お勧めしますよ。