愛してるのに愛せない
~prologue~
起きたらそこは見覚えのないベッドの上。
ここはどこかと思ったら、兄貴が俺の横で寝ている。
俺は…なんでここにいるんだ?
―――ズキッ…
頭が痛い…
というか、体中が包帯だらけ…
仕方なく兄貴を起こす。
眠そうな顔で兄貴は俺を見て、目に涙を浮かべていた。
「俺が知らないうちに…大変な目に逢ったな…」
大変な目…?何のことだ?
そんな夢を見た…