愛してるのに愛せない
「あっ、着いたよ」
「ここって…」
「彩の家と近っ!!」
「あはははっ!!」
レイの家は彩の家から三軒手前にあった。
「っていうか、彩は気付かなかったの!?」
大輝が彩に聞くが、俺は彩が知らない理由がわかった。
ほとんど俺の家でギターやってたからな…
さぁ、彩はなんて言うか…
「まったく気付きませんでしたっ!」
よしっ!上手く誤魔化した!
これで大輝にいろいろ聞かれなくて済む!
「へぇ~…彩の家もすぐそこなんだ?」
「そうだよ~」
レイと彩が楽しそうに笑って話している。
俺は、二人が仲良くしてるのを見て安心した。