愛してるのに愛せない


教室が騒がしい…



みんな登校してるんだから当たり前か…





とにかく席につかないといけないから、あたしはさっき確認した自分の席につく。







そのとき、隣が誰か気になり横を見た。







……うそ…





さっきの長髪の子だ…







あたしはすぐに前を向いた…が、長髪の子があたしに話しかけてきた。






「あっ!!お前さっきの金髪!」




金髪って…名前で呼べって…




「さっきの…長髪男…」






あたしは金髪って呼ばれたのがむかついて、第一印象の長髪をネタに対応する。




あれ…?





あたし…この長髪の子と普通に話せてる…?





「隣だと思わなかった…」





長髪の子が話を続けると、あたしはむっとして





「あたしが隣だと不満?」



と言ってやった。





すると向こうも顔をムッとさせてきた。



「お前、さっきの態度…」

「そこ!!静かにしなさい!!」






先生があたしたちに注意をする。





あたしからは喋ってないんだけど…







不思議と自然に話せている彼にあたしは戸惑った。
< 16 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop