愛してるのに愛せない
教室が騒がしい…
みんな登校してるんだから当たり前か…
とにかく席につかないといけないから、あたしはさっき確認した自分の席につく。
そのとき、隣が誰か気になり横を見た。
……うそ…
さっきの長髪の子だ…
あたしはすぐに前を向いた…が、長髪の子があたしに話しかけてきた。
「あっ!!お前さっきの金髪!」
金髪って…名前で呼べって…
「さっきの…長髪男…」
あたしは金髪って呼ばれたのがむかついて、第一印象の長髪をネタに対応する。
あれ…?
あたし…この長髪の子と普通に話せてる…?
「隣だと思わなかった…」
長髪の子が話を続けると、あたしはむっとして
「あたしが隣だと不満?」
と言ってやった。
すると向こうも顔をムッとさせてきた。
「お前、さっきの態度…」
「そこ!!静かにしなさい!!」
先生があたしたちに注意をする。
あたしからは喋ってないんだけど…
不思議と自然に話せている彼にあたしは戸惑った。