愛してるのに愛せない


放課後、俺たちは結局、普通に夕飯を一緒に食べて、プリを撮って帰ることにした。




そして、彩とレイを家まで送って家に帰る途中。




大輝が俺に話を振ってくる。




「海斗…麗華とは上手くやってるか?」

「ん~…まぁまぁ」

「なんだよっまぁまぁって!」

「まぁまぁは、まぁまぁだよ。別に悪くもないし、よくもない…」





俺が大輝の質問に答えると、二人して無言になる。





無言のまま歩き続け、俺と大輝はいつも別れる道に着く。





「じゃ、明日なっ海斗!」

「おう。気をつけてな」

「お前もな?じゃ…」



軽く手を振って、俺は自分の家への道を歩き続ける。
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