愛してるのに愛せない


それからも、その車は毎日家の前に止まっていて、俺はその度に頭痛を引き起こしていた。





寝ると治る頭痛…



そして寝る度に見る夢…






そんな毎日が二ヶ月も続き、学校はテスト期間に突入した。






テスト最終日、いつもと変わりなく学校に向かっていると、あの車が学校の近くに止まっていた。







隣で歩く大輝も車を見て不思議がる。



「気味が悪いから早く教室行こうぜ」

「あ…あぁ…」



俺たちは下駄箱を通り、教室に入った。
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