愛してるのに愛せない
「あっ、海斗、大輝!おはよっ」
「おはよ…」
彩とレイは俺たちに気付くと必ず挨拶する。
これも日常だ。
「今日さ!みんなでテストの答え合わせしない?」
レイが今日の放課後を提案する。
「おっ、いいね!じゃあ海斗の家な!」
「俺ん家かよっ」
四人で賑やかに話していると、学校のチャイムが鳴った。
担任も教室に入ってくる。
「ほらー、みんな席に座れー」
賑やかだった教室はすぐに静かになった。
そして全員が席に着き、朝のHRが始まった。