愛してるのに愛せない
「嫌じゃないけど…あたしでいいの?」
「もちろん!」
二人が声をそろえて言う。
あたしは…変われることを願った。
「あのさ…」
「お?」
「彩って呼んでいいよ…」
あたしが変わるにはどうしたらいいか…
そんなことはわからない。
でも、海斗と大輝が一緒ならわかる気がした。
だから、内心はドキドキしてたけど勇気を持って言ってみた。
海斗と大輝は笑って、ニヤリとした。
「おぅ!よろしくな、彩!」
「よろしく…」
あたしは二人と握手をした。
この出会いが、あたしにとって…
こんなにもツライ運命になることを
あたしは想像できなかった…