愛してるのに愛せない
「誰にも話さないよ?生徒のプライバシーだし」
「先生は本当に言わない人なのか?」
「本当よ?」
その場所にいる大輝とレイは黙って俺と先生の話を聞いていた。
そして俺までもが黙ってしまい、沈黙が流れる。
本当に信じていいのだろうか…?
うっかり誰かに話してしまうんじゃないだろうか…?
そんな不安が頭をよぎる。
「話さないと、何も変わらないよ?」
先生が俺に優しく言う。
確かに言う通りだと思った俺は話してみることにした。