愛してるのに愛せない
「なんで別れたの…?プロポーズを断られただけじゃないの?」
そう聞くと兄貴は下を向いた。
「海斗が寂しくないように、しようとしただけなんだ…」
俺は耳を疑った。
俺が寂しくないように…プロポーズした…?
兄貴…意味がわからないよ…
「理花に…今日会って、プロポーズをしたんだ…だけど海斗が一人になるから、海斗が成人するまで一緒に住むことになるって言ったんだ…」
「ぅ…ん…」
俺はただ返事をすることしかできなかった…