愛してるのに愛せない
―――――…
あれから海斗と大輝と一緒に夜ご飯を食べて、二人に送ってもらった。
あたしは、家に着いた時の二人との会話を思い出していた。
「ここが彩の家?」
「そうだよ。びっくり?」
「でかっ!!」
海斗と大輝はホントにびっくりしていた。
そりゃそうだ…
なんせ、金持ちが住むような家なんだから…
「送ってくれてありがとっ!また明日ねっ」
あたしは二人に手を振ってバイバイする。
「また明日な」
二人もバイバイと手を振って歩き始める。
あたしは二人が見えなくなるまで見送り、家の中に入った。