イヂワル王子×天然お姫~ secretly case ~


「でもねぇ、李央…

この物一杯な部屋は何?」


憂に満面の笑みで問われて
うちの顔が引きつる。


「いやー、あのね?

家の部屋から
全部もって来ちゃったみたいな(苦笑)?」


苦笑しながら答えると、

憂は満面の笑みからは顔色を変えずに
うちの両頬を摘まんで

「ふざけんじゃないわよ?

『必要の無いものは持ってこないでね』

って言ったわよね(黒笑)?」


「…っぃふぁい…」


痛い…

頬っぺた痛い…


「言ったわよね?」


「ふぁいっ」

こくこくと頭を傾けて
わかっていることを意思表示する。



てか、早く引っ張るのをやめて欲しい…






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