かくれんぼ
なのでわたしは今まで以上に、気配を消すことに集中しました。

家の中でも、学校にいる時でも、常に気配を消すことを考えていました。

そして校舎の中をくまなく調べ、見つかりにくい場所と隠れ方を研究しました。

そのおかげで、わたしはだんだんと見つかりにくくなりました。

最後に鬼さんが降参の声をあげるまで、隠れ続けることができるようになりました。

周りからも「かくれんぼ上手!」と言われるようになり、わたしはとっても嬉しかったです。

そんなある日、授業が終わると、先生達がまたかくれんぼをしようと言い出しました。

わたし達、生徒は大喜びで参加します。

隠れる所は校舎の中だけ。

鬼さんが降参と言い出すまでが、隠れる時間。

そうして鬼さん役の先生が、100を数え始めたので、わたし達は校舎の中に散らばりました。

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