キミの願いを
「琉唯、さっきのホームルーム聞いてなかったの!?
今年の八美都祭、うちのクラスはメイド喫茶するんだよ?」
八美都祭とは、ここ、八美都学園(ハチミツガクエン)の学園祭のこと。
うちのクラスは女子がメイドで、男子がホスト風のウェイターをすることに決まった。
まぁ、なんともベタな…。
そして、今はその八美都祭に向けての準備のため、クラスのみんなで放課後残っていたのだった。
「なんか、ちょっとスカート短くない?」
華に問いかける。
「そーかな?バランス的には、丁度だよ。」
あたし達の様子を、琉唯はただ見つめる。
「似合ってる?」
ウキウキの笑顔で、あたしは琉唯に聞いてみた。